これ以上近づいたら撃つぞ!〜シリコンバレーの鉄道駅は現代アメリカの縮図だった〜【林直人】第1回
【集中連載】これ以上近づいたら撃つぞ!〜シリコンバレーで実感したアメリカと日本の現在〜 第1回
(2) 海外健康保険
海外健康保険はアメリカでは非常に重要な問題です。基本的にクレジットカードに海外健康保険が付いていたりもしますがそれだけだと不安なので、ZIPAIRのフライトと一緒に海外健康保険も契約しておきました。契約する上で重要な点としては、保障の範囲や治療費の支払いタイミングです。保証の範囲はなるべく広い方が良いですし、治療費の支払いタイミングも、まずこちらで先に払った上で後から支払われる形だとアメリカの医療の場合、一時的に個人的な財政が破綻してしまう可能性があります。そのあたりは注意深く見ておく必要があります。
この連載でも再三に渡り書いてきたことですが、アメリカの医療費の高さは尋常ではありません。それに伴ってアメリカの医療保険は極めて高いものになっていますし、それがありとあらゆるサービスに影響してきます。たとえば、私達は当初移動手段としてUberではなくTuroというアプリでレンタカーを借りることを想定していましたが、これを取りやめた理由は自動車保険料があまりに高すぎるからです。
フルパッケージの自動車保険に入ると、場合によってはレンタカー代と同程度の保険料がかかります。これではどうしようもないので、私はレンタカーを借りることを取りやめました。とりあえずシリコンバレーに来てテスラに乗りたいのであれば、別にレンタカーを借りなくてもUberでEVを指定すればほとんどの場合テスラが来ます。また、ノリがいい運転手であれば自動運転で手を離しての走行も見せてくれます。ちょっとした未来感を味わうことは十分できるのです。
(3) 同伴者の有無
シリコンバレー旅行は極めて物価の高い旅行です。だからこそ同伴者をきっちり募って10人程度で渡航することが重要です。シリコンバレー旅行を一人で結構するととにかくありとあらゆることにお金がかかります。宿も高いし、(ホテルでは自炊はできないし、移動手段もべらぼうに高く車社会なのでUber eatsを頼むしかなくなり)食費も高いし、移動手段も安心して使えるものがUberぐらいしかないので当然べらぼうに高くなります。ですから、シリコンバレーを1人で旅行することはまったくおすすめしません。
同伴者が10人いればすべてが良い方向に動き始めます。たとえば、宿についてもシリコンバレーで宿を取ると大麻の匂いが充満する一番安いホテルでも1泊2万円〜3万円はしますが、10人で行くときに1人1.5万円負担すれば、1人1部屋キッチン・バストイレ付きで相当の豪邸を借りることができます。